微生物事業

微生物の分析で家畜の食育、農業に貢献。

微生物の研究は食品、食品や農業、医療、化学など様々な分野で昔から現在に至るまで盛んに行われている研究分野で、発酵、プロバイオティクスや細菌同定などの目的で利用されております。中でもプロバイオティクス研究は、近年畜産業界でも注目されており、腸内微生物のバランスを改善することによって宿主動物に有益に働くことが知られています。そして現在は生きたまま有用菌を腸内に届けるため、飼料添加物に生菌剤を添加する方法が主流となっており、家畜市場にとって不可欠な増体重や飼料要求率等が、生菌剤投与によって改善することが広く知られています。
そして有用微生物の存在割合、存在量を調べるために、微生物群集構造解析、定量PCRなどの解析手法が用いられます。しかしながら従来の方法では死菌・生菌両方を検出するものとなっており、主役である生菌にフォーカスしたものではありません。つまり生きたまま腸内で有用菌が活動しているかどうか、従来の方法では確認することが出来ません。
こうした中、我々は分子生物学的手法により、本来の主役である生菌のみを検出する方法を確立しております。さらなる発展として、腸内環境を改善し、宿主の健康に良い影響とされる短鎖脂肪酸の分析と掛け合わせることで以下のような畜産業、農業への貢献を目指してまいります。

ブタ腸内環境再現モデルの構築

生菌群集構造解析と短鎖脂肪酸分析を掛け合わせた統合解析を利用し、東北大学と連携してブタ腸内環境再現モデルの構築に取り組んでおります。さらにデータを蓄積してデータベース化できれば、健康状態や飼料の機能性・安全性について、統計的なシミュレーションも期待できます。

エコフィードの開発

エコフィードとは食品残渣を利用して製造された飼料であり、エコフィードの利用は飼料コストの削減など農家さんにとってメリットがあることは勿論、食品ロス防止の観点からも重要な取組であり、農林水産省も推奨しております。またエコフィードの活用によりブランド化が期待され、エコフィードで育った豚がスーパーに並んでいるなど、すでに実例もございます。腸内細菌モデルを利用して、機能性・安全性の評価を行い、本当に有効なエコフィードの開発が可能と考えられます。

生菌剤の開発、品質管理支援

分子生物学的手法を用いて、生菌剤の有用微生物の存在割合、存在量を分析することが可能です。