遺伝子組換え食品受託検査

ファスマックでは、食品検査に分子生物学的手法を導入し、正確で信用性の高い遺伝子組換え作物(GMO) の定性検査サービスや定量検査サービスを提供しています。 サンプルに対する最適な検査条件や検査の目的などに応じて、DNAレベルでの検査を行っています。
>検査項目一覧表

検査項目一覧表

項目 検査対象 分析方法 依頼書
PCR定性分析 ダイズ 加工食品の検査
(スクリーニング定性)
>> ダイズ検査依頼書
遺伝子組換え農産物混入の判定に係る検査(スクリーニング定性)
特異定性分析
トウモロコシ 加工食品の検査
(スクリーニング定性)
>> トウモロコシ検査依頼書
遺伝子組換え農産物混入の判定に係る検査(スクリーニング定性)
特異定性分析
ジャガイモ スクリーニング定性分析 >> ジャガイモ検査依頼書
特異定性分析
パパイヤ 特異定性分析 >> パパイヤ検査依頼書
ナタネ スクリーニング定性分析 >> ナタネ検査依頼書
特異定性分析
コメ 特異定性分析 >> コメ検査依頼書
アマニ 特異定性分析 >> アマニ検査依頼書
PCR定量分析 ダイズ 特異定量分析 >> ダイズ検査依頼書
トウモロコシ スクリーニング定量分析 >> トウモロコシ検査依頼書
特異定量分析
ナタネ 特異定量分析 >> ナタネ検査依頼書
※加工食品については、DNAが低分子化していた場合や、DNA抽出が困難な場合、分析が不可能な場合があります。 その場合も検査料金は全額を請求させていただきます。
※新しく通知された検査方法についてはお問い合わせ下さい。

■分析可能配列および品種■

【トウモロコシスクリーニング定性分析】

  • CaMV 35S PromoterおよびTNOS

【トウモロコシスクリーニング定量分析】

  • CaMV 35S PromoterおよびGA21、MIR604、MIR162

【トウモロコシ特異定性分析】

  • CBH351(StarLink),
  • Bt10

【トウモロコシ特異定量分析】

  • MIR604,
  • MIR162

【ダイズ定性分析】

  • CaMV 35S PromoterおよびRoundUp Ready2Yield,
  • RoundUp Ready

【ダイズ定量分析】

  • RoundUp Ready,
  • LibertyLink,
  • RoundUp Rready2Yield

【ジャガイモスクリーニング定性分析】

  • CryⅢA

【ジャガイモ特異定性分析】

  • NewLeaf Y,
  • NewLeaf Plus

【パパイヤ特異定性分析】

  • 55-1(SunUp),
  • 63-1(Rainbow),
  • PRSV-SC,
  • PRSV-YK,
  • PRSV-HN

【ナタネ特異定性・定量分析】

  • Roundup Ready canola,
  • LibertyLink canola,
  • SeedLink canola,
  • RT73 B.rapa

【アマニ特異定性検査】

  • CDC Triffid: FP967

遺伝子組換え食品受託検査手法

(1)DNA抽出

すべての定性分析検査、定量分析検査の前処理として、試料からDNAを抽出します。
試料からのDNA抽出は、PCR法を用いた分析を行う上で非常に重要なステップです。

(2)定性分析検査

PCR法を用いて遺伝子組換え品種混入の有無を検査します。
混入率は得られませんが、スクリーニングとして最適な方法です。
原料や加工品をサンプルとします。

スクリーニング定性検査

様々な遺伝子組換え作物(以下GMO)が持っている典型的な遺伝子を検出する方法です。 スクリーニング検査は、各作物に共通に由来する内在性遺伝子とGMOのみが保持する特異的DNA配列を検査対象としています。
(検査可能対象)
検査対象 内在性遺伝子 ターゲット遺伝子
ダイズ Le1 P35S+RRS2
トウモロコシ SSIIb P35S +GA21 またはP35S +TNOS
ジャガイモ UGPase CryIIIa

特異定性検査

特異定性検査では正確な品種の特定を行うことができます。
特定の組換えトウモロコシ、ダイズ、ジャガイモ、パパイヤ、ナタネなどの混入を検査します。
また、厚生労働省から通知の安全性未審査の組換えDNA技術応用食品についての混入の判定にも対応しています。
(検査可能対象)
検査対象 対象品種
ダイズ RoundUp Ready
トウモロコシ CBH351(StarLink)
Bt10
ジャガイモ NewLeaf Plus
NewLeaf Y
パパイヤ 55-1
PRSV-YK
PRSV-SC
PRSV-HN
ナタネ RoundUp Ready
LibertyLink
SeedLink
コメ 63Bt・NNBt・CpTI
アマニ CDC Triffid:FP967

(3)定量分析検査

定量分析検査はGMOの混入を証明する最良の手段です。
定量分析検査を行うことにより、意図せざるGMOの混入率を知ることができます。
ファスマックの定量分析検査は、正確で定量性の高いTaqMan(R)法で行います。
GMOの混入率は、全DNA量に対するGM遺伝子の比率から計算されます。

スクリーニング定量検査

品種の特定はできませんが、不特定のGM品種の混入率を検査します。
GMOに共通して存在するDNA配列を検出します。
(検査可能対象)
トウモロコシ:CaMV 35S Promoter+GA21(+MIR604+MIR162)
※2014年11月、国際規格ISO/IEC 17025試験所認定を取得致しました。

特異定量検査

特定のGM品種の混入率の検査です。
GM品種特異的なDNA配列を検出します。
(検査可能対象)
検査対象 対象品種
ダイズ RoundUp Ready
LibertyLink
Roundup Ready2Yield
トウモロコシ MIR604
MIR162
ナタネ RoundUp Ready
LibertyLink
SeedLink

(4)ISTA GMトウモロコシ種子の高感度スクリーニング検査

PCR阻害物質の影響を受けにくく、トウモロコシ種子検査に利用できるGMO高感度スクリーニング検査法です。
本検査法で、2015年1月、ISTA認証を取得しました。