GenCheck® qPCR Probe Master(dUTP)
本製品は、2×プレミックスタイプのリアルタイムPCR用試薬です。本製品には、リアルタイムPCR(蛍光プローブ法)に必要な耐熱性DNAポリメラーゼ、Mg2+、dATP、dCTP、dGTP、dUTP、Passive Reference Dye、至適化されたバッファー等を含んでいるため、鋳型DNAとプライマー対、プローブを加えるだけで使用が可能です。本製品に含まれる耐熱性DNAポリメラーゼは、ホットスタートPCR用に調製されており、95°C、10分間の熱処理を行うことにより活性化します。
特徴
- (1)ホットスタートPCRと至適化されたバッファー等により、特異性の高いリアルタイムPCRが可能。
- (2)プレミックスタイプのリアルタイムPCR用試薬のため、煩雑な試薬調製を必要としません。
- (3)本製品は各種リアルタイムPCR装置(プレートタイプ)に対応しております。
- (4)パッシブリファレンス色素が予め添加されております。
- (5)UNG(Uracil-N-Glycosylase) を別途添加することでキャリーオーバー防止処理を行えます。
(本製品にUNG は含まれていません)
内容
商品名 | 商品コード | 容量 | 価格(税別) |
---|---|---|---|
GenCheck® qPCR Probe Master(dUTP) | GC006-2N | 1ml | 8,800円 |
保存・流通:冷凍保存(-20℃) 使用期限:製造から2年
使用方法
1. GenCheck® qPCR Probe Master (dUTP)と他社製品の比較
本製品と、他社製リアルタイムPCR用マスターミックスとの性能比較を行った。
〇比較試薬
-
- ①GenCheck® qPCR Probe Master (dUTP)(製品コード:GC006-2N)
- ②A社製リアルタイムPCR用マスターミックス
- ③B社製リアルタイムPCR用マスターミックス
〇鋳型
GMダイズ(RRS)プラスミドセット(NTC, 20, 125, 1500, 20000, 250000コピー)
(製品コード:PS-2)
〇測定遺伝子
ダイズ内在性遺伝子Le1(製品コード:S1-1M、S1-2P)
〇使用機種
QuantStudio 12K Flex(Thermo Fisher Scientific社)
〇実施方法
消費者庁「安全性審査済みの遺伝子組換え食品の検査方法」に従い実施
PCR反応液組成、PCRサイクルは以下の通り
〇結果
注:増幅曲線はNTC、20コピー、250,000コピーのみを表示。
本製品は最も早い立ち上がりを示していた。
検量線は高い直線性を示し、PCR効率は理論値を示していた。
2.キャリーオーバーコンタミネーション防止効果
dUTPを含む本製品を用いたPCR産物にはウラシルが含まれるため、Uracil-DNA Glycosylase (UNG)を添加することでキャリーオーバーコンタミネーションを防止することが可能です。(本製品にUNGは添付されておりません。)
〇鋳型
dUTPを含むPCR産物
〇測定遺伝子
ダイズ内在性遺伝子Le1(製品コード:S1-1M、S1-2P)
UNG:Uracil-DNA Glycosylase (UNG)
〇使用機種
Applied Biosystems® 7500リアルタイムPCRシステム(Thermo Fisher Scientific社)
〇実施方法
①
GMダイズ(RRS)陽性コントロールプラスミドを鋳型にGenCheck® qPCR Probe Masterを用いて
Le1をターゲットとして増幅した。
- ②得られた反応液をdUTPを含むPCR産物とし、UNG添加検討へ用いた。
- ③UNG添加量はメーカー推奨量を、PCRサイクルには推奨反応ステップを追加し、以下の通り行った。
〇結果
UNGを添加することにより、PCR産物由来のキャリーオーバーコンタミネーション防止効果を確認することができた。(複数社の熱感受性UNGとの組み合わせで同様の効果があることを確認しています。添加量およびUNG反応ステップは、各社の推奨条件を参考にして下さい。)
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