DNA/RNA受託合成 精製グレードの選択について
精製グレードの選択につきましては、以下の表をご参照ください。
対応スケールにつきましては、【合成スケールと精製グレード】をご参照ください。
用途 | 脱塩 | 逆相カラム | HPLC | PAGE |
---|---|---|---|---|
PCR(インサートチェック等) | ○ | ○ | ○ | ○ |
サブクローニング目的のPCR | × | ○ | ○ | ○ |
degenerate PCR (注1) | × | ○ | × | × |
RT-PCR | × | ○ | ○ | ○ |
シーケンス解析 | △ | ○ | ○ | ○ |
変異導入 | × | ○ | ○ | ○ |
in situ ハイブリダイゼーション | × | ○ | ○ | ○ |
アンチセンス | × | ○ | ○ | × |
人工遺伝子作成 | × | △ | △ | ○ |
71base以上 | × | △ | × | ○ |
修飾品 | × | ○ | ○ | × |
S化オリゴ | × | ○ | ○ | × |
ゲルシフト解析(フラグメント解析) | × | ○ | ○ | ○ |
NGS(ライブラリ調整) | × | ○ | ○ | ○ |
上記の表は、実験の成功を保証するものではございません。
注1)degenerate PCRは、mix塩基が含まれるプライマーを使用するPCRです。
脱塩 |
精製前のオリゴDNAには、合成時に発生する遊離した保護基等の低分子化合物および不完全長オリゴDNAが含まれています。
脱塩精製では遊離した保護基等の低分子化合物は除去しておりますが、不完全長のオリゴDNA(N-1、N-2)は残留しております。 |
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逆相カラム精製 |
遊離した保護基や不完全長のオリゴDNAを効率的に除去する精製方法です。
PCRやシークエンス解析をはじめとした幅広い実験に適した、弊社のスタンダードな精製グレードとなります。 |
HPLC精製 |
逆相HPLCの濃度勾配を利用し、UVでモニタリングしながら目的のオリゴDNAのみを分取する方法です。精製後、脱塩を行いご提供いたします。
各種修飾品で効果が高く、適切な条件で修飾が付加されているオリゴDNAのみをシングルピークとして分取いたしますので、未修飾のオリゴDNAを効率よく除去する事が可能です。塩基配列の組成(GCrichやMIX配列)や長鎖オリゴの場合、立体構造等によりシングルピークにならず、分離が困難な場合もございます。 |
PAGE精製 |
変性ポリアクリルアミドゲルを使用し電気泳動を行い、バンド切出しの後、抽出・脱塩を行っております。 150baseまでのオリゴDNAに対応しております。高純度なオリゴDNAをお求めの場合、修飾品や60~70baseまでの配列はHPLC精製、それ以上の鎖長ではPAGE精製を推奨しております。 |