牛のリンパ腫発症を予測するがん検診技術を開発

弊社では、対象となる遺伝子のゲノムへの挿入部位を検出する方法(RAISING法)を開発し、
これまでにHTLV-1(ヒト白血病ウイルス)感染症の発症予測診断をはじめとして、
多岐に渡る分野での応用可能性を示してきました。
*Communications Biology volume 5, Article number: 535 (2022)

そしてこの度、北海道大学、国立感染症研究所、岩手大学と共同で、
牛白血病ウイルス(BLV)感染細胞のクローナリティ解析技術を開発し、
牛伝染性リンパ腫の診断と発症予測に成功いたしました。

また本研究成果は、2022年10月13日(木)公開のMicrobiology Spectrum誌に掲載されました。
こちらは牛白血病対策に一石を投じる大変重要な論文となると考えています。
Diagnosis and Early Prediction of Lymphoma Using High-Throughput Clonality Analysis of Bovine Leukemia Virus-Infected Cells | Microbiology Spectrum


今後は大規模な野外調査により本技術の有用性を臨床現場で実証するとともに、
解析キットの市販化を進め、EBLによる畜産被害の軽減や生産性の向上に役立てていきます。

プレスリリースの内容は以下をご確認ください。
牛のリンパ腫発症を予測するがん検診技術を開発(共同リリース)

■参考技術
RAISING法

問い合わせ先
株式会社ファスマック ランダムインテグレ―ション解析担当
TEL:046-281-9909